「10個」のはずが…?

育児

数える楽しさと朝のハッピータイム

子どもの成長の中でも、数字が言えるようになる瞬間って特別ですよね。
最近、2歳の息子が「1から10」まで数えられるようになりました。正確には、言葉として数えられるようになったという段階。それでも「いち、に、さん…」と自信満々に唱える姿は、まるで小さな先生のようです。

そんなある朝のこと。
いつものように朝ごはんの準備をしていると、息子が起き抜けからベッタリ。抱っこをせがみ、なかなかキッチンに立たせてくれません。
「これは一緒に楽しむしかないな」と思い、ひらめきました。

冷蔵庫にあった、ちょっと特別な高級巨峰。
「お手伝いお願いします!10個とって入れてくれる?」
と、ボウルと巨峰の房をそのまま息子に渡してみました。

「いぃーち、にぃーい、さーん…」
キッチンの隅から小さな声が聞こえてきます。数える声って、こんなに愛おしいんだなぁとしみじみ。
「きゅーう、じゅぅ!ままできた!!」
と、ドヤ顔で持ってきたボウルを見てびっくり。

そこには、溢れんばかりの巨峰の粒。
「10個とったよ!」と満面の笑顔。
房にはまだ残っていたので全部ではないけれど、たしかに数えた形跡あり。
きっと、息子なりに10個分の“大きなかたまり”を取ったつもりなんだろうなぁと思うと微笑ましくて仕方がありません。

「上手にできたね!!」と私も思わず笑顔。
そのままギューっとハグをしました。
息子の「できた!」の笑顔は100点満点、いや満点以上。朝からとっても幸せな気持ちになりました。

普段はあまり食べない高級な巨峰を、家族みんなで朝からモリモリ。
「10個」のはずがちょっと豪華になった朝ごはんは、ちょっとしたイベントみたい。
数字を覚える過程も、親子の会話も、こんなふうに日常の一コマになるのが嬉しいです。

「できた」の瞬間を一緒に楽しむ

子どもが何かを“できた”ときに見せる笑顔は、親にとってもご褒美のようなもの。
数字を正確に数えることは、これから先で自然と覚えていくでしょう。でも、その途中で「数えてみたい」「やってみたい」と思う気持ちこそが一番大事だなぁと感じました。

巨峰が少し多くてもいい、豪快でもいい。
一緒に体験して、一緒に喜んで、その“できた”の瞬間をハグで包んであげる。
それが、息子にとっても私にとっても、きっと一生の思い出になる気がします。

まとめ:小さな挑戦が家族の幸せタイムに

数字の練習のつもりが、いつのまにか豪華な朝食に。
でも、そのおかげで朝から家族全員が笑顔になりました。
「10個とってね」という一言が、息子にとってはゲームであり挑戦であり、親にとっては成長を感じるチャンスでした。

小さな子どもと過ごす毎日は、想定外のことばかり。
でもその“想定外”こそが楽しくて、日々の疲れを吹き飛ばしてくれる魔法みたいです。

今日もどこかで息子は「いぃーち、にぃーい…」と数えているかもしれません。

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